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■■■教育費ゼロからの東大受験
〜現役東大生ライターが語る「東大ブームをぶっとばせ!」 ■■■

 

東大生の親に聞いた「頭のいい子」「集中力のある子」の育て方 』、

購入はこちら!(11月20日発売)

現役東大生ライターが東大生の親20人弱に2年間かけてインタビューをしました。

その著者の高橋開さんにインタビューしました!鋭い提言、要チェックですよ!

-高橋開 略歴-
      03年文科三類入学。文学部在学。
     「FLASH」(光文社)など雑誌・メディアでの執筆を行う。
      本書では、2年間かけて東大生の親17名にインタビューをしている。
      11月20日に発売される『東大生の親に聞いた「頭のいい子」「集中力のある子」の育て方』は
     「東大生ニーズ」にこびない鋭い切り口からの文章が他の「東大生本」とは一線を画す。
 

     なぜ東大生の親にインタビューしたんですか?


東大生本がはやっているからです(笑)
いやそれは半分冗談、半分ホントですけどね。

ドラゴン桜がドラマになり、「東大生アイドル」たちがメディアを賑わす東大生ブームがきていて、
勿論これは商業的に「東大生」が利用されているのと表裏一体です。
拙著のような「子どもを勝ち組にする」ような切り口の雑誌がよく売れているというのもあります。
ブームがきたらそれに乗らないよりは乗ったほうがいいと言うのはそうだし、それで今回の企画が来たのはまずあります。

一方で、東大生ブームが、過剰に「東大生像」を演出するあまり、現実の東大生と乖離した部分を描いてしまっているところもあると思います。
例えば、ドラゴン桜みたいに「東大に行けば、自分の人生を大きく変えることができる。だから人並みはずれた努力をし通す」と確固たる内発的な目的意識に基づいて東大を目指し、ドラマティックに東大生になる人なんて、実際に東大の中に身を置いてみれば、ごくわずかであることが実感されます。
中から「東大」を見てみれば、東大合格者を大量にうみ出す都市部の中高一貫校や、地方の有名校を出て入るべくして入ってきた人が大部分。これはどういうことかというと、結局親や育つ環境といった外的な要因次第で決まってしまう部分が大きいということです。
勿論みんな「自分は自分の意思で東大を選んだ」と思っているし確かにそれはそうでしょうが、親や環境から受ける、もっと言ってしまえば、親や環境の意志そのものによって目的意識が方向付けられてしまう。
それが実際の姿です。

「バカとブスこそ東大にいけ」とドラゴン桜は言います。
確かに、全くアドバンテージが無い立場から東大に行くような「のし上がり」は話としてはカッコいいものかもしれない。
そういう「のし上がり」話や、または東大本を読めば自分もそんな「のし上がり」に後乗りできるかもしれないという話しへのニーズは大きい。
でも、そんな話しは現実的なものではなくて、ただその子どもに対して親や周りの大人がどうしてきたか次第の部分が多い。

であるならば、その親や周りの大人の中にこそ、「本当のドラゴン桜」があるんではないかと。
それが拙著のコンセプトといえるかもしれません。

実際の東大生の合格までの軌跡では、ドラゴン桜ほどドラマがあるわけじゃないかもしれない。
また、むしろそこには、実はかつてあった「受験戦争」なんていう言葉からイメージされるような、周りがよかれと思ってやったことが子どもが傷つくような現実しかないかもしれない。
そんな漠然とした興味を持ちながらなんとなくもちながら取材を始めました。

はじめに抱いていた東大生の親の印象とインタビューした後での東大生家族の実像は?


まず特筆すべきなのは、意外と「カネがかかっていない」ということです。
世間では「格差社会」なんていう言葉が出て以降「お金が無いといい教育を受けさせられなくて格差が固定してしまう。
学歴があって収入が高い人の子どもがさらに親と同じようなステータスを得るという連鎖がある。」
という議論がよくされます。
たしかにそういう側面もあるだろうし、それに十分な対策を講じる必要はあるでしょう。

しかし、私がインタビューしてきた20弱の東大生家族を見る限りそうでもない。
勿論、全体的に見て、家庭が裕福だとか、親御さんのご職業などがやはり東大生の親らしいと言えばそうだと感じたが、 ただただ「子どもに高い教材を与えて塾にいっぱい通わせて何か特別なことをやっているから東大に入った」というわけではないと感じました。

じゃあ多くの東大生の親が家庭で何をやっているかというと色々あるんですが
例えば、幼児期に子どもに本の読み聞かせをやったり 本を読むように言い聞かせている。
更にいえば、その前段階として親自身が本が好きで、例えば図書館に行く習慣があったりして、子どもにその「背中」を見せて、 子ども自身が難しいこととしてではなく、当然のこととして本に親しんでいったという印象があります。

「東大に入るには効率的な勉強が必要だ」とか「ゆとり教育は即刻やめなければならないとか」
声高に言う人たちがいますが、 そういう人たちの多くはそういった「勉強に対する親のコンプレックスだったり 不安感」をあおることで自分の飯を食っていることが多いことを見逃すことはできません。

勿論そういう人たちが受験という点で子どもや親の支えになっているという部分があることは否めませんが 今回の取材を踏まえた上では、そのような「不安煽り型産業」に与することは望まれません。
塾に行っていない子も東大に入る子は入るし、
上記の読書の例のように、(安易に「努力は報われる」なんて言いきってしまうつもりはありませんが) 「なんだそんなことでいいのか」というようなことであっても、不断の努力を続けることによって、
たとえ教育費が0であっても、東大受験を、「格差社会」の教育を真剣に始めることはできます。

     現役東大生から見た周りの東大生


今、東大受験をはじめるのは0円からでもできるといいましたが、 じゃあ誰でもはじめればいいかというと 決してそうではないということを強く言っておきたいと感じます。

東大に入ったからって幸せになれるわけではありません。

例えば、東大に保健センターという学生向けの診療施設がありますが、 そこの予約簿はいつも隙間無く埋まっています。
上で述べたように、東大受験は、多くの場合、 親・周囲の環境からの外発的要因の犠牲になった子どもたちがいて成り立ちます。
勿論、「犠牲」というのは言い過ぎかもしれませんが、 誰しもが「勝ち組エリート」になれるわけがありません。

「いい家庭」で「いい教育」をうけ「いい大学」に入り、その先に待っているのは「いい人生」しかないかのように思い込む。
しかし、20歳を超えて、将来のことをまじめに考えるようになってその時に、 自分は自分の人生を歩いてきたわけではなく、 親や環境の仕組んだ舞台で踊らされていただけだと感じるようになる子ども=東大生も多くいます。

でも、そこまで「東大に入った良い子」として育てられてきたパンパンに膨れ上がってしまった自意識は 今さらどうにも扱いようがありません。

就職活動をはじめてみても、社会性がなくて結局自分がやりたくも無いことをやることになってしまったり、 研究者になろうと博士課程までいったところで 初めて自分の研究に自分が全く興味がないことに気づいてしまったりして 自分が理想とする自分と現実の自分の格差に戸惑いを覚え 精神を害してしまう例は特殊ではありません。
特殊ではないどころか、半分とは言わないまでも、 少なくとも「勝ち組」と呼ばれる人以上にいるように感じています。

「受験は効率だ」
確かにそう思いますが自分が東大生である以上 こういった不幸の構造を自ら強化することに手を染めることはできません。

そういった意味では、私自身が東大生の中に身を置いて感じる現場の戸惑いに 自らも悩みながら書いているという意味では「受験」という切り口から語られることが多い 昨今の東大生像に新たな見方を与えうる文章にできたと思っています。

    格差社会での「東大生」の実情


上で述べたように東大だからって幸せになれるとは限りません。
今回取材させていただいたご家族は少なくともこういった取材を受けてくれるというだけで幸せな家族だったと 思うし、実際そう思いました。
でも実際は取材させていただいて家族の数倍のご家庭に取材を断られてしまいました。

勝手な想像に過ぎませんが、 そうやって断れた家族が例えば、親子間、又は家庭内でのなんらかの不和を 抱えていたり又は取材に軽く応じられないような現実的には決して幸せとはいえない 見栄によって保たれた家庭かもしれない。
勿論勝手な想像ですよ。
実際はただ単純に取材を受けるのが面倒だったり、シャイだったりするご家庭が多いでしょう。

ただ、本の中でも少し言及していることですが、この原稿を執筆している最中、 「親殺し・子殺し」の事件が相次いで報道されていました。
なんでそんなことが起こったのでしょう。

そこには家族愛・親子愛がなかった。

そんな言葉も聞きました。
でもそうでしょうか。

ある事件では、子どもが成績表を見せたくないから親を殺めてしまったということですが、そこに愛はなかったのか。
父親は自分と同じように子どもを優秀な医学部生にし 医者になれるように子どもを「集中勉強室」という集中治療室をもじった 名前をつけた部屋に閉じ込めて勉強させたといいます。
そこには人一倍の親子愛があったからこそそのようなこををしたに違いありません。

格差社会の中である情報は大きくささやかれ、ある真実は瑣末なことと切り捨てられます。
しかし、そのような中でまちがった認識で人を傷つけることはあってはならないと思います。
上で述べたような不安により子どもを無意味に東大にいけるように促したり、 子どもがそういう選択肢をとるように促してはならないとこの執筆を続ける中で思いましたし、
実際東大に入っているご家庭でインタビューをさせていただいたご家庭の多くは そのような摩擦や抑圧が起こるようなことをして東大に入れているわけではないということも分かりました。

      どういった人に読んでほしいですか?


子どもを持つ全ての親御さん、東大生や他の同年代の方で自分自身がどう生きてきたかについて 進路・将来選択について何らかの違和感を持っている人、
または格差社会、勝ち組などという言葉が溢れる中で本当のものがどこにあるのか、と疑問に思っている人に 読んでいただけたら筆者としてはうれしいです。

     今後の執筆活動については?


今回のように市場のニーズにあるものを書く中でも みんなが思い込んでいること、常識だと思われていることに、 疑問を提示していく仕事ができればうれしいです。

 



今後の高橋さんから目が離せません!この本は要チェックです!   

 

  
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