6.教員免許に必要な単位(4)〜本郷専門科目編〜
一見黙っていても自分の学科の科目を受けていればそろいそうな専門科目ですが、意外にそうではありません。新しい学科の場合は、その学科の指定してくる講義だけでは単位がそろわない事があります。
ここで、一度専門科目に付いてまとめてみましょう。専門科目は講義と実験に分かれるわけですが、講義のほうは中学でも高校でも「物理」「化学」「生物」「地学」全てを1単位は取らなくてはいけません。実験は中学の場合は「物理実験」「化学実験」「生物学実験」「地学実験」全ての履修が義務で、高校はいずれか一つを取ればよい事になっています。
講義に関しては、自分の学科名に直結している科目以外の科目はなるべくならば4学期のうちにとっておきましょう。例えば生物化学科のように専門性の高い学科の場合は「地学」が開講されていません。従って、本郷で地学科の講義を受けるか、駒場で地学科の講義を取るかしなければ単位が満たされません。一般に本郷の専門科目はレベルが高いのですが、駒場の場合は概論が殆どですので単位の取得も比較的簡単です。ですから、自分の専門と関係のなさそうな科目は駒場で取ってしまいましょう。
ちなみに化学科の場合は、化学科の開講科目を全て取れば「物理」「化学」「生物」「地学」全てがそろいます。しかし、「生物」は「天然物有機化学」、「地学」は「地球化学」1コマのみですのでやはり4学期に取っておいたほうがいいと思います。
問題は実験です。歴史のある学科の場合は、こじ付けだろうがなんだろうが、自分の学科の実験を全て履修すれば「物理学実験」「化学実験」「生物学実験」「地学実験」がそろいます。例えば化学科の場合は「分析無機化学実験」で「地学実験」が、「有機化学実験」で「生物学実験」が、「物理化学実験」で「物理学実験」が、「化学特別実験」で「化学実験」が取れる仕組みになっています。有機なんて合成だけで生合成も何も関係ないのに…なんて事は言ってはいけません。物理学科は4年で特別実験Iと特別実験IIを両方とも履修すればそろいます。
ところが、例えば生物化学科の場合はどうがんばっても生物化学科の実験だけでは「地学実験」がそろいません。そこで、そのような人は他学科の実験を履修する必要があります。
しかし実験のように時間の束縛のきつい実験を他学科で受けられるのか、と思うかもしれません。これは実際には集中講義を使う事になります。地学科の巡検や生物学科の臨海実習のように野外で行う実験は集中講義と言う形になり、1週間程度の野外実習になりますが、これに参加する事になります。
無論、その学科の勉強はあまりしていないでしょうから、相当難しいのは間違いありません。私は駒場の学生実験を教員免許の実験科目として認定してしまえばこういう問題はなくなると思うのですが、手続き上そうはなっていないので、ここは折れるしかありません。つらいでしょうが集中講義に参加してください。
自分の行きたい学科の教員免許の認定がどうなっているかは理学部ならば本郷の理学部1号館に行けば全てリストアップされている書類があります。駒場の進学相談センターにもあるかもしれないので、一度チェックしてください。
なお、生物情報プログラムの科目は教職科目としては認定を受けていませんので、いくら生物情報実験を受けても教員免許には関係ありません。